ヘンなベトナム人 1人目:靴磨き青年編
ベトナムを旅したときに遭遇したヘンなベトナム人の話です。
一人目は、ホーチミンの公園で遭遇した靴磨き青年。
市内の公園をゆっくり散歩していたときのことです。
東南アジアでは、バドミントンの羽のようなものを脚を使ってバレーみたいに遊ぶ、というスポーツが流行っており、いろんなところでやっているのを目にします。
これがけっこう上手で、何十回もラリーの応酬をしているのです。
この競技のワールドカップがあればベトナムは上位を狙えるでしょうね。
靴磨き青年、現る
楽しそうだな~と思いながら歩いていると、必死に声をかけてくる青年が。
どうやら靴磨きをしているようで、客引きをしていたのです。
そのとき僕はサンダルを履いていて特に用はなかったので、軽く断って立ち去ろうとしました。
しかし、その青年はなかなかしつこく、「サンダルプリーズ!サンダルプリーズ!」と言ってずっとついてきます。
あまりに熱意に満ちていたのと、急いでいなかったのもあり、またベトナムの物価は安くタダ同然なので試しにやってみようという気になってきました。
たしかにサンダルもほこりまみれだしちょうどいいか。
「じゃあお願いするよ」と言うと、彼は嬉しそうに僕のサンダルを取り、作業を始めました。
こんな表情をされると、こっちまで嬉しくなりますね。
ほこりまみれのサンダルがピカピカに…のはずが
裸足になったので近くのベンチに座ってジュースを飲みながら少し休憩しました。
(でも、サンダル磨きってどうやってやるんだろう?)
少しワクワクしながら彼の作業しているところをのぞき込むと、大変なことになっていました。
…何これ?!?!
なんと彼は、僕のサンダルの上側に得体の知れない物体を貼り付けていたのです。
しかし、気付いた時にはすでに遅かったようです。
彼の手には瞬間接着剤のようなものが。
しっかりと、二度とはがれないようにその物体は貼り付けられていました。
ダ、ダサすぎる…
しかもこんなのを頼んだつもりはまったくない。
ベトナム青年「終わったよ!!」
彼は満足感たっぷりに言ってきました。
しばらく何が起きたか理解できなかったのですが、だんだん怒りが込み上げてきて、抗議しました。
僕「こんなもの頼んだ覚えはない!」
ベトナム青年「へ??」
僕「へ?じゃなくて。頼んでないだろ!」
ベトナム青年「でも・・・・・・」
しかし、言われてみれば、あまり英語が通じずに何となくでお願いしてしまった感は否めません。
僕「今すぐにはがしてくれ!」
僕「お金は払わないぞ!」
といくら言っても彼はポカーンとしています。
しばらくまくし立てたあとで、これ以上何を言っても埒があかないと思い、諦めました。
しかも彼は、あの人懐っこい笑顔で、「日本のアイドルが好きだ」みたいなことを言ってくるのです。
こんなベトナムの青年が日本のことを知っているんなんて…
僕も少し心が和んできて、AKBの動画を見せると「コレコレ!カワイイ!」と言って喜んだ表情を見せます。
だんだん怒るのが馬鹿らしくなってきて、
(彼も一生懸命仕事をしたんだ。)
と思い、許すことにしました。
ベトナムスタンダード
ベトナムでは靴磨きではなく、サンダルの上側にクッションのような敷物を貼るサービスがスタンダードなようです。
これが文化の違いですね。
なんでも日本と同じだと思ってはいけません。
彼は当然のサービスを施しただけだったのです。
日本とベトナムの友好の証に最後にツーショットを撮り、お金を払って公園をあとにしました。
歩くたびに足裏に妙なクッション感を感じながら…
(完)
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