ドイツ人と話していて感じたドイツ人の歴史観について。
まず、予備知識として、ドイツでは学校で第二次世界大戦についてひたすら学ぶそうです。
日本でいう小学校、中学校、高校を通して約6~8年間、繰り返し繰り返し、
当時のナチスドイツが行った残虐な行為について、講義を聞いたり議論をしたりするそうです。
(逆に日本のように「世界史」という教科はなく、古代の歴史も勉強しないようです。)
その教育の考え方は、過去の過ちをひたすら反省、謝罪するという、ドイツが世界に対して示してきた態度を学ぶというものです。
その結果、今のドイツ人(僕の周りの学生)たちは、過去の過ちについて謝罪、反省することを当然だと考えています。
そこから、日本についての話になると、
「なんで日本は謝らないの?」 と彼らは口をそろえて言います。
つまり、第二次大戦時の日本はドイツと同様に周辺国を侵略し残虐な行為をしたにもかかわらず、戦後、ドイツのような態度を取らないのはなぜか。
それが今日、日本が周辺国との関係を悪くしている原因だ、と指摘します。
この話を聞くたびに僕ら日本人が責められているように感じるのですが、それは違っていて、彼らは単純に日本の態度について疑問に思っているのです。
徹底した反省と謝罪の結果、今日のドイツは周辺国と良好な関係を築いています。(と彼らは言います。)
あまり政治の話は詳しくないのでこれ以上は書きませんが、
同じ敗戦国という立場でありながら、戦後、大きく異なる道を歩んできた日本とドイツ。
どっちがいいという話ではなく、単純に面白いなぁと思いました。
(冒頭の写真は戦後ニュルンベルク裁判が行われた法廷です。)