海外での家探し
海外での生活が難しい理由のひとつに、住居の問題があります。もちろんお金に余裕があるのであれば、日本からホームステイを手配したり、学校の寮に入ったり、日本の代理店に頼んで探してもらう等の方法があります。しかし、家賃(+手数料)は高いです。ここでは、できるだけ安いところに住みたいという人へ向けた(アドバイスになることを願う)体験記です。
とは言っても、ドイツに着いて「さぁ、明日から住む家探そう」はとても無理なので、最初の2か月分は住むところを確保しておきました。語学学校の申し込みの際に、ホームステイ3週間、学校の寮5週間を予約し、その間に次に住むところを探そうと考えていました。
※元々は、ホームステイ3週間のみでいいかなと思っていたのですが、ワーホリ協会の方から「ドイツの家探しは難しいから2か月分は確保しておいた方がいいですよ。」というアドバイスを受けました。このアドバイスは本当に的を得ていて、とても感謝しています。
ドイツでの家探し
ドイツで家を探す方法はおおまかに3種類あります。
1.日系の代理店に依頼する
2.知り合いのツテを探す
3.現地人向けの家探しサイトで探す
まず1ですが、これは100%高くつくので、例えば仕事で駐在する場合や実家がリッチな場合に限られますね。2は有効な方法ですが、ドイツに来てすぐの段階で運良く知り合いが空き部屋を紹介してくれる確率は低いですよね。そうなると、どうしても3の方法になります。
ドイツで現地の人が家探しに最もよく使うのが、”WG gesuhct” というサイトです。ドイツでは(特に学生は)WGと呼ばれるシェアアパートに住むのが一般的です。このサイトでは、WGはもちろん、一人部屋も探すことができます。
このサイトの使い方はここでは解説しませんが、希望する地域、期間、家賃、シェア人数、広さ、家具付きかどうか、などを選択して検索できます。
家探しが難しいと言いましたが、実はこのサイト上には毎日膨大な数の物件がアップされています。なので、検索すると自分の希望に合った物件がたくさん見つかります。ここまでは日本の家探しとあまり変わりませんね。しかし、難しいのはここからです。
ここから日本の家探しと異なってきます。シェアアパートの場合の流れを簡単に書くと…
1.希望物件の担当者(=アパートを出ていく人)へメールを送る
↓
2.メールが返ってきたら、内見のアポイント
↓
3.内見および他のシェアメンバーと面談
↓ シェアメンバーによる審査
4.合格
↓ オーナーによる審査
5.合格
↓
6.契約
となります。ではひとつずつ解説していきましょう。
1.希望物件の担当者(=アパートを出ていく人)へメールを送る
日本のサイトのように、「希望する」ボタンをクリックするだけではありません。シェアのメンバーに自分のことを知ってもらうため、自己紹介文を書きます。名前、年齢、国籍、職業、話せる言語、性格、趣味など。要は書類審査みたいなものです。
2.メールが返ってきたら、内見のアポイント
1の書類審査を突破(?)すると、メールが返ってきます。内容は「いつ内見に来れる?」というもの。時間がない場合が多いので、明日の〇〇時とか今週金曜日の◆◆時と指定される場合もあります。
ちなみに、メールが返ってくる割合は、おおむね1~2割程度です。返ってきたらラッキーと思った方がいいです。なので、少しでも良いと思った物件には片っ端からメールを送るべきです。メールの途中で返信が途切れることもしばしば起こりますが、おそらく入居者が決まったのでしょうね。
3.内見および他のシェアメンバーと面談
アポイントが取れたら、実際に内見へ行きます。ここでは、共有スペースと自分の入ることになる部屋を見ることができ、いろいろ質問をすることもできます。内見自体は普通ですが、このあとに他のシェアメンバーと面談を行うことが多いです。面談といっても、形式ばったものではなく、おしゃべりの延長線上のようなものです。しかし、彼らにとっても今後一緒に生活するメンバーを決める大事な場面ですので、できるだけ愛想よく、「きれい好き」や「日本料理をふるまいます!」などと言っておいた方がいいでしょう。
↓ シェアメンバーによる審査
4.合格
内見が終わると、数日後には結果のメールが届きます。実は3の内見には当然他の希望者もいて、少なくても3~4人、多いと10人以上が参加しています。その中から、日本人である我々がドイツ人たちを押しのけて合格できる確率がどれだけ低いか、想像がつくでしょう。
しかし、勝負は時の運なので、内見を数件こなしていると、内定の通知をもらえることがあります。
↓ オーナーによる審査
5.合格
ここがややこしいのですが、内見後にOKを出してくれたメンバーも、賃貸している人たちなので、最終決定権はないのです。そのアパートの持ち主であるオーナーが許可して初めて最終合格となります。つまり、シェアメンバーの彼らも、オーナーに「この日本人と一緒に住みたいのですが、よろしいでしょうか?」というお伺いを立てなければいけないのです。せっかく厳しい審査を通過しても、オーナーの鶴の一声でひっくり返ることもあります。オーナー側から見れば、「言葉もわからない外国人が家賃をきちんと払い続けられるのか」といった疑念も当然抱くわけです。オーナーのOKをもらえれば、晴れて正式決定となります。
6.契約
契約書にサインをして、新生活のスタートです!
…ここまでいかがでしたか?かなり難しそうでしょう?
ではここから、僕が実際に体験した、家探しの難しさをお伝えしていきます。
長くなってしまったので続きは(2)で!
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