ついに完結編
前回、前々回の記事ではドイツでの家探しの流れと、家探しを始めてからの苦難の連続の様子を紹介しました。今回は、その完結編です。
寮の期限まで2週間
さて、前回のラストでは、OKをもらったものの土壇場でクソ女子大生に裏切られるという経験をしました。他のすべての候補物件をバッサリ切ってしまっていたので、また一からの出直しに…しかもこの時点で寮の契約期間終了まであと2週間。ドキドキしてきますね。
気を取り直して新たな物件を探しますが、なかなか決まらない状況が続く中、ここで救いの手が差し伸べられます。ドイツ人の友人の友人が入居者を探しているというのです。今までは全くツテのないところを探してきたけど、これならいける…!
早速アポを取り、その友人にも付いてきてもらい内見をしました。運よく僕の希望にも合致していたので、是非よろしくと言って返事を待ちます。
ついに決定?!
どうやらもう一人どうしてもという希望者がいて、その人と僕とで迷っているようです。
が、ここは友人からもプッシュしてもらった結果、3日後にはOKの返事をもらえました!!
しかし、前の経験から、契約を交わすまでは安心できません。まぁでも今回は友人の友人ということでさすがに大丈夫だろうと思っていました。
前回の記事で紹介した苦難①~③を乗り越え、ギリギリのところで住居決定!
そう誰もが思っていました。ただ一人を除いては…
苦難④外国人嫌いオーナーの鶴の一声
記事(1)にて契約に至るまでの流れを説明したように、シェアメンバーのOKが出た後に、オーナーの承諾をもらわなければ契約ができません。オーナーとは文字通りその賃貸物件のオーナーで、入居者決定の最終権限を持っています。
この時点で寮の期限まであと3日。
スムーズにオーナーからの承諾を得れれば何とか滑り込みで間に合う状況です。
しかしここで例の友人の友人から驚愕のメールが入ります。
友「オーナーが渋っているの。ドイツ語の契約書も読めない日本人とどうやって契約するんだって。しかもちゃんと家賃払えるかもわからないだろう、と言っているわ。」
…不覚でした。オーナーなんてただ契約書にサインするためだけに登場すると思っていたからです。こんな風にケチをつけてくるとは完全に想定外…。
負けてはいられないのですぐに返信します。
僕「ドイツ人の友人に契約に付いてきてもらうから大丈夫。家賃も絶対に払えるから大丈夫!なんなら通帳の残高証明も持っていく。」
友「わかった。もう一回言ってみるわ。」
神にすがる思いで返事を待ちます。
そして翌日。運命の返事がきました。
友「ごめんなさい。どうしても無理でした。私たちもやれるだけやってみたんだけど…。」
・・・・・・
またもや土壇場でひっくり返されてしまいました。
就活で例えれば、ほぼ決まりかけの最終面接で落とされたようなものです。
明日から住むところがない
そしてついにこの記事のタイトル通り、「明日から住むところがない」状態に追い込まれました。
前回の教訓を生かして、他の物件も当たり続けていたので、持ち駒はありましたが、明日から入居なんて無理です。
どうする…?野宿か…ホテルに泊まるか…友達にすがるか…
しかし僕にはきっと大丈夫だという確信に近いものがありました。
それは「寮の延長を申し込む」ことです。
人気のある語学学校の寮は予約でいっぱいで延長なんてできないそうですが、僕の通っていた学校は規模も小さく寮にも空きがあると踏んでいたのです。
そして退寮期限の当日、スタッフに延長を申し入れると、「いいわよ」と即答。
なんとか明日から住む場所を確保できました…。
歓喜の瞬間へ
ついにその瞬間は訪れます。
あきらめず必死に探し続けていると、ある女子大生の部屋が空くというのです。
女子大生には以前痛い目に遭わされているので警戒していましたが、彼女は他の希望者の状況等も全て話してくれて、信用できる人でした。
彼女も急いでおり、トントン拍子で話は進みました。
そして内見の翌日にはOKの返事をもらえました。
さぁいよいよ最終面接。オーナーとの契約です。
ところが今回は、アパートではなく大学の学生寮だったので、オーナーではなく学生課の職員が相手でした。
「大学生じゃないのに学生寮に住めるのだろうか…」
という一抹の、いや大きな不安を抱きつつも学生課へ。
女子大生曰く、「彼らはあまり厳しくないから、語学学校の学生証があれば大丈夫」とのことでした。
そして彼女が職員に書類を渡し、簡単に僕のことを紹介します。
とりあえず僕もニッコリしておきます。
緊張の沈黙…
1分が1時間にも感じます。
しかしそんな不安も知ってか知らぬか、学生課の職員はあっさりとサインをしてくれました。学生証の確認すらしませんでした。
「え?これで終わり?」「そうよ」と言い彼女は颯爽と学生課をあとにします。
そして契約書の原本を受け取り、晴れて住居決定!!!
家探し、完結!
「もう何も起こるなよ…」と祈りながら家に戻り引っ越しの準備をします。
そして引っ越し当日、何も起こることなく無事に終了。
これで1か月半にも及ぶ家探しも終わりを迎え、多少の物寂しさと多大な安堵感を抱きながら新しい家での生活をスタートさせました。
(完)
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