ワーホリ行きたいけど、どこに行けばいいの…?
ワーホリをする際、「ここの国、街に行きたい!」という人と、「とにかくワーホリがしたい!」という人と、大きく2種類のパターンがあると思います。
ここでは行き先が決まっていない場合、どのように国や都市を決めるのか、僕の事例を踏まえて紹介します。
行きたい国・都市が決まっている人も、以下の観点からもう一度行き先を考えてみるのもよいかもしれません。
①目的
②言語
③語学学校
④仕事
⑤治安
⑥物価
⑦日本人の多さ
⑧周辺国へのアクセス
では一つずつみていきましょう。
①目的
まず一番大事なのは、何のためにワーホリをするか、ですよね。
「ヨーロッパに住みたい」とか「英語を上達させたい」など、ワーホリをしようと決めた時点で頭に思い浮かんでいるものがいくつかあるはずです。行き先を考える上で、悩んだら常にここに立ち返るといいと思います。
僕の場合、「海外に拠点をおきながらいろんな国に旅行したい」と思っていたので、ヨーロッパに絞りました。周辺のヨーロッパ諸国はもちろん、北アフリカ、中東方面へもアクセスしやすいのが魅力です。特にドイツはヨーロッパの中央に位置し、LCCやバスなどで格安で旅行できるというメリットがあります。
②言語
言語はその国で生活する上で非常に大切な要素です。
友達を作るにも、働くにも、もちろん普通に生活するためにも。ただ、全く新しい言語を一から勉強して1年で習得するのは至難の業です。しかもワーホリの場合、語学留学とは違い学校に通い続けるケースは少ないため、なおさらです。また、ヨーロッパ系の言語は英語に比べてはるかに難しいという理由もあります。
また、英語ができればどこでも生活できる、と思っている人もいるかもしれません。たしかに英語が堪能であればワーホリ協定国ではどこでも生活できると思います。ただ、やはりその国の母国語を話すことはとても大事なことです。これは個人的な感想ですが、母国語ができないと現地のコミュニティに溶け込むことは難しいです。説明しにくいですが、どうしても少し壁ができてしまう、といったところです。もちろん英語が話せるのは素晴らしいことです。ただ、その国の母国語でその国の人たちとコミュニケーションを取る、これはワーホリの醍醐味の一つだと思います。
僕の場合、大学で第二外国語だったドイツ語を選びましたが、数年間まったく触れてなかったのでほぼ一からやり直しでした。もしそこそこ話せる英語圏を選択していたら、もっと幅が広がっていたのかなという後悔も、正直少しあります。
③語学学校
現地で語学を勉強する場合に必要なのが語学学校ですね。
ワーホリの候補になる都市にはだいたいあると思いますが、自分の希望する条件にあった学校があるかを調べることは重要です。
ドイツの場合は(おそらく他の国にもあると思いますが、)市民スクール的なものもあり、そこで語学を習うことができます。※HVSといいます。
これは現地で(またはネットで直接)申し込むことになるのでハードルが高いですが、選択肢の一つとして頭に入れておいてもよいかもしれません。
僕の場合、あまり学校にお金を使いたくなかったのでできるだけ安価な学校があるか調べました。学校の選び方については別記事で紹介しようと思います。
④仕事
ワーホリにはある程度資金が必要で、現地で働きながら生計を立てるという人が多いでしょう。そこで気になるのが仕事ですよね。
当たり前ですが、大都市ほど求人は多くなります。また、日本人が多い街ほど、日本語で仕事ができる確率も高くなります。ただ、日本人街でない限り、現地語が全くできなければ仕事はほとんど見つかりません。
一つの考え方として、最初は語学習得に集中し、ある程度上達したら、求人のある街(内定をもらえたところ)に移動するという方法もあります。
僕の場合、中小都市のハイデルベルクを選んだ時点で仕事が見つかることは期待していませんでした。ただ、小さいながらも日本人コミュニティや日本料理店もあり、なんとか仕事を見つけることができました。
⑤治安
長期間生活するにあたり、治安情報は欠かせないですね。特に近年はテロの危険性が叫ばれていますので、外務省の海外渡航者情報を常にチェックしましょう。
僕の場合、ベルリンはやめた方がいいという勧告を受けたこと、大都市は避けようと思っていたこともあり、人口15万人程度の中小都市、ハイデルベルクに決めました。
結果的に、ドイツ滞在中にミュンヘンやベルリンではテロが起きました。
どうしても避けることは難しいですが、可能性が少しでも低いところを選択したいですね。
⑥物価
どうしても気になるのが物価ですね。
特に現地で仕事がみつかるまでは貯金を切り崩すことになるので注意が必要です。ひとつ頭に入れていただきたいのは、国の中でも都市によって物価は異なるということ。目安となるのは家賃。ひとり用アパートまたはシェアアパートの家賃を調べることで傾向はつかめると思います。
僕の場合、当初はミュンヘンに住みたいと思っていたのですが、調べていくうちに物価が飛びぬけて高いことがわかり諦めました。基本的に大都市は物価が高い傾向がありますが、ドイツは例外で、首都のベルリンは物価が安いと言われています。ハイデルベルクはドイツの中では物価が高い方だと言われていますが、それでも生活費は日本より安く抑えられます。
⑦日本人の多さ
海外にも日本人が多く住んでいる地域、街があります。
当然、そういう街には日本語を話す環境、日本語で働く環境が多くあると思って間違いありません。逆に、日本人にはあまり知られていないマイナーな街を選択することももちろん可能です。日本から申し込める語学学校がある場合、ある程度は日本人がいると思っていいでしょう。
僕の場合、ハイデルベルク大学に「日本学科」があることも決め手の一つでした。日本語を勉強したいドイツ人がいるということは、彼らと語学交換ができると思ったからです。(ドイツ語ではタンデムと言います。)
実際ハイデルベルクでは、多くのドイツ人と日本人がお互いの言語を教え合っています。
⑧周辺国へのアクセス
ワーホリ中に旅行もいっぱいしたい!と考えている人も多いと思います。
そこで重要なのはその都市からの(他の国、都市への)アクセスです。
単純な距離はもちろんですが、たとえばLCCが多く発着する空港は近いか、いろんな都市へ行けるバス路線はあるか、などいかに効率よく旅行できるかもポイントに加えてみてもよいかもしれません。
僕の場合、ヨーロッパ有数のハブ空港、フランクフルト空港からほど近いハイデルベルクにしましたが、結果的に大正解でした。
住む国、街を決めれる機会はそう多くない!
以上、ワーホリの国・都市の決め方について僕の経験を踏まえて紹介しました。
何を重視するかは人それぞれですし、すべてのポイントに当てはまる都市はないかもしれません。
ワーホリの場合、途中で都市を変えることも可能なので、そこまで煮詰めて考えることはないと思いますが、充実した(自分の思い描く)ワーホリライフを送るためにも、参考にしていただければと思います。
人生の中で自分の住む国、街を自分で決められる機会は少ないはずです。
せっかくのチャンスなので考える過程も楽しめるといいですね。
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